こども部屋は北側に!? 化学物質からこどもたちを守る知恵

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家の中の汚染物質

これは家を横から見た断面図なのですが、使われている化学物資が詳細に 記されています。まず玄関マットには抗菌剤や消臭剤が使われています。 薬剤処理をしていないものは、もはや入手困難なのが現状です。次にリビングで少し休みましょうといってみても、床からはホルムアルデヒドが揮発している。ソファーには抗菌剤などの化学物質、さらに床下にはシロアリ駆除剤。台所でお料理しましょうとなればさまざまな合成洗剤。ゴキブリが出ればシューと殺虫スプレーを使い、それらが充満していくわけなのです。だから東京のど真ん中よりも家の中の方が汚染されているといわれたりもします。それは使われているものにもよるのですが、その多くは揮発していく性質があるからです。揮発する化学物質を総称して「VOC(揮発性有機化合物)」と呼ぶわけです。

有機化合物が揮発していく、畳にも防虫加工がされ、農薬が使われている。これでは住めないよね、というのが偽らざる状況です。私たちは知らないがゆえに、知識がないゆえに、これらによって病気になっていく。特に顕著なのが、「シックハウス症候群」です。新築の家に住み出してから、夫婦の喧嘩が絶えなくなった。イライラして、その挙句別れてしまう。そういう人が知り合いで本当にいたのですね。

私たちは通常どのあたりの空気を吸っていると思われますか?床付近の空気が70~80%で、壁が10%、天上が10%、このような配分になるといわれています。そういうところの空気を我々は吸っていて、小さい子供になればなるほど下の空気の割合が増えていきます。とはいえ、せっかく建てた家を全部変えることはできません。でも床の部分の合板を変えるくらいならそんなに費用はかかりません。だからたとえ一部屋だけでもいいから、合板とか農薬漬けの畳をまともな床にしませんか、と話すのです。出来る範囲でいいからやってみる。それだけで室内の空気を変えることができるのです。

こんなことを言うのも、アレルギーの人たちが床を変えただけで相当改善されるケースも少なくないからです。新築する以外は全部を取り替えることは不可能です。でも部分的にポイント絞ることで最大限のメリットを得ることもできるのです。また新築される際にはこうした知識を持ってからの方が絶対良いわけですね。これから何十年も過ごす場所なのですから。

皆さんはなぜそんなに悪いものを認可しているのだろうと疑問に思われるかもしれませんね。

でも工期を短くするにはどうしても化学物質の力に頼らざるを得ないのです。自然素材の土壁にしようと思えば、2,3日かけて塗って1週間くらい乾かす時間が必要になります。その工期はそのまま住宅の価格に跳ね返ってしまうわけです。ビニールクロスやペイントを使えば作業は1日で終わる。だから今の建築の実態は壁紙を張り終わったらすぐに床を張るというように、すべて時間短縮のために段取られています。工期を短くするためのあらゆる工夫が施されているというわけです。

価格ありきでモノが決まっている。でも本来はモノありきで価格が決まらなければなりません。ものの見方、判断の基準を取り違えている、そんなことを思ってしまいます。シッハウス被害の状況を受けて、東京都がようやく『化学物質の少ない環境づくりのポイント こんなところに気をつけよう』というタイトルの冊子を配布しました。でも、実際に読んだことのあるひとはわずかだと思われます。

年数が経てば減っていく?

先ほど言ったVOCを調べたのがこの表です。その代表格のホルムアルデヒドは新築から年数が経っていけば減っていくようなイメージをお持ちかもしれません。でもそんなことはなく、この表の通り、10年経ってもほとんど変わらないのが実情です。だからこの家は古いから大丈夫とか言いますが、あんまり関係ないようです。その理由としては、古くなると住宅内部に亀裂が生じてきたり、隙間が開いてきたりする。するとそこから余計に揮発度合が増すようなのです。閉じ籠もっていたものが表に出て室内を汚染するわけです。

昔、子供部屋といえば南向きが定番だったのですが、今は北側にした方がよい。理由は温かいとVOCの揮発が促進されてしまうからです。だから陽が当たらない北側の部屋の方が安全です。揮発量が多ければ頭がボーとしてしまって、一生懸命勉強するどころではなくなってしまいます。やはりきちんとした家を作って子供に南側の部屋を与えたい、そんなことを思ってしまうわけです。

これは『シックスクール』(現代人文社)という本の中に出ているのですが、正直、キリがありません。とにかくものすごい量の化学物質が学校の校舎には使われています。でも4~50年前には、なくても生活に支障はなかったのです。しかし今は化学物質の使用が当り前になっています。プールなら確実に塩素で殺菌されている。床のワックスにもエチレンなどが必ず入っている。もうどこ見ても化学物質だらけなのです。子供たちはこれを学校にいる間、ずっと浴び続けている。だから子供たちが授業中に具合が悪くなるという問題が何校かでおこっています。古い校舎ならば別ですが、新しい校舎は注意が必要です。非常に恐ろしい事態ですので、もっとお父さん・お母さんたちが声を上げなくてはならないのです。

国の安全基準で本当に良いのか?

実は2005年7月に「建築基準法」が改定されました。シックハウス症候群がなぜ起きるのか、このことをテーマにホルムアルデヒドに関することやクロルピリホスというシロアリ駆除剤の使用禁止が改定の骨子となりました。例えば建築材料に合板があります。業界用語でコンパネというのですが、それが「☆印」で安全のランクが表示されるようになりました。具体的には4つ星、「4スターがついていたら問題ない」、そういう具合です。今まで普通に使われてきたわけですが、ようやく禁止になりました。使用量が低減されているのが2スター、3スターです。そして一番上の4スターなら安心できます、そうした指針です。しかし私たちが調べたところ4スターだから安全とは決して言えない。だからあくまでも目安に過ぎず、鵜呑みにしない方がよいと思います。今後コンパネを使われる場合はこのことを前提に選択する必要があるのです。

行政は懸命に対策を立ててはいますが、それが国民全体に行き渡っているとは限らないのです。だから自分で保険局とか国土交通省などに行かない限り、手に入りにくい情報だったりもする。どんな情報もそのまま鵜呑みにすることなく、自ら進んで取りに行く姿勢が大切です。

ポイントを絞って

家具には防虫剤、ホルムアルデヒドなどがふんだんに使われています。それが揮発して住居を漂っている。寝具もそうですね。ほとんどが防虫・防ダニ処理をされています。さらには防虫剤や虫除けスプレー、パラジクロロベンゼン、こうしたものが生活空間に充満している。面積の大きいカーテンやカーペット、これらは当然揮発する量も大きくなるので、特に気を使ってもらいたいと思います。

全部を変えるのはなかなか難しい。でも優先順位ができていればよいと思うのです。この部分にはこだわるけれども、ここはしょうがないといった具合に。ただ自分や家族のためにどこからどう変えていけばよいのか、そして何を買ってはいけないのか、そうした知識を持っておく必要があるのです。

床材にしてもなるべく無垢材にした方がよいと思います。合板やフローリング材、繊維板、こうしたものには確実に接着剤が使われ、揮発していきます。接着剤がなくても、カナヅチで打てばよいのですから、建築業者にこちらから依頼する必要があるのです。また木材であっても防腐剤が塗布されているケースも多い。家は人生最大の買い物ですから、細かいところまで注意を払ってもらいたいと思います。せっかくやるならばここまでの配慮が必要だと思っています。

ホルムアルデヒド、トルエン、これらは環境ホルモンの元です。壁紙、ビニールクロス、布、紙などいろいろありますけれども、どれも薬剤処理が施されているのが現状です。和紙だから大丈夫とはいかない。その裏に潜む事実を知っておく必要があります。

後から持ち込むもの、カーテン、ソファー、畳、お買い求めになるときは単純に価格だけでは見ないように習慣化すること。何を使っているかという視点を併せ持つ必要があります。

シックハウス規制について

いまシックハウス規制のかかっている薬剤は13種類となります。でもこれは氷山の一角に過ぎず、とても全部にはならない。まだまだ問題の多い薬剤はたくさんあって、調べていると本当にイヤになってしまいます。

内容を大別すると、有機リン系殺虫剤、ホルムアルデヒド、有機溶剤、この3つに分かれます。塗料の溶剤も、殺虫剤も、蚊取り線香もそうですので、気をつけて頂ければと思います。

有機溶剤には生殖毒性があります。生き物のメス化という問題、そこから少子化にも直結してきます。ただ能動的に子供を作らなくなっただけではなく、作れなくなってきている。有機溶剤、塗料、インク、あと食用油を抽出するときの溶剤などにも影響します。スーパーなどで売っている安い油にはこうした溶剤が使われています。圧搾して絞るのが本来の製法ですが、いまは安い油には有機溶剤が使われています。

話は変わってドライクリーニングについてですが、どうしても出さざるを得ない場合もあると思います。その際は戻ってきたら、必ず外に出して日陰で干す。溶剤を揮発させる必要があると思います。そのまま洋服ダンスにしまったら、使う時にいきなり吸ってしまいますから。ドライクリーニングが原因でアレルギーを発症したケースも見てきていますから。発症していない人は今そうであるに過ぎず、いつ何があってもおかしくない状況下にあるのです。だからドライクリーニングに出さないのが一番。出してしまったらそれなりの対処をすべきだ思います。

環境ホルモンとは?

次は環境ホルモンです。これは塩化ビニールが原因であることはよく知られています。目に見える症状がないため危機感を持ちにくいといった問題があります。しかし確実にしかもジワジワと私たちを蝕んでいるわけなのです。正式には「内分泌かく乱物質」といって、化学物質や重金属が生体内でホルモンと同じような働きをしてしまう。そこから名づけられています。

つまりホルモンのバランスに化学物質が悪影響を与えている。女性は子宮系の病気に罹りやすくなります。もちろん男性の場合も精子が減少するなどといった結果を招いてしまう。

当然、ホルモン機能に悪影響があれば神経機能や免疫機能にも影響が及ぶ。その結果、さまざまな病気の原因になる。だからまずは塩化ビニールの使用を止める、そうすることで多少は軽減できます。代わりにポリエチレンやポリプロピレンやポリエステル、こうしたものに変えることが大切です。

残念なことに、水道管はいまだに塩ビ管を使っています。どうしていまだにそんなことが許されるの?と思ってしまいますが、最大の理由は低コストです。本来はステンレス管がよいと思います。これから家を建てる方がいましたら、水を引き込むところまではしょうがない。でもその後は「ステンレス管にしてください」と水道屋に言った方がよいと思います。環境ホルモンが出てきてしまいますから。

化学物質は危険だから全て天然のものにしよう、でもそこにも落とし穴があります。天然のものであっても、アレルギーを起こす素材があるからです。よくあるケースはシックハウスフリーの家を建てたはいいけど、その人は杉アレルギーだった。こういうこともあるので、さまざまな面から気を遣う必要があると思います。

揮発するものでも比較的早く半減していくのが、トルエンやエチレンです。それに比べて長期に空気に含まれるものはホルムアルデヒド、さらにはクロルピリホスというシロアリ駆除剤です。この駆除剤は禁止になってはいますが、いずれにしろ同じような毒性のものが代わりに出てくることに違いはないのです。シロアリ駆除は薬剤を使わなければ絶対ダメなのかというとそうでもない。床下材をヒバにするとか、業者に頼んで木を燻煙してもらうとか、工夫を施せば使わないで済むのです。

もちろん相応のコストはかかります。しかし安価で手っ取り早い方法を選んだことにより、その後、化学物質過敏症を発症するケースは本当に多い。これが一連のパターンになっているのです。パラジクロロベンゼンにしても、ホルムアルデヒドにしても知識を持つことで全てが変わります。知識を持てば判断が可能になるのです。

ホルムアルデヒドについては有名なので、多くの人は気を遣います。ただここにも落とし穴があるのです。ホルムアルデヒドは酸化するとギ酸に変化します。ギ酸になると、もはやホルムアルデヒドとしては検出されません。またイグサや稲などによく使われる「スミチオン」という殺虫剤がありますが、これも同じで酸化するとスミオキソンという物質に変化します。スミチオンは検出されないけれども、スミオキソンは山ほどある。こういうケースも少なくありません。業者から「この家からはホルムアルデヒドは検出されません」と言われるような場合は、「ギ酸はどうなのですか?スミオキソンはどうなのですか?」という質問ができるかどうかなのです。こうした質問ができれば、その業者は「これはうっかり言えないな」となるわけです。だから買う側の知識が必要だと感じるのです。

ギ酸とは「蟻の酸」と書きます。これは蚊に刺された時のカユミ成分です。蚊が血を吸い自分の体に血を溜めるわけですが、血液は外に出ると固まる性質があります。だから蚊としては体の中で固まっては困るので、ギ酸を針から出して一緒に吸うのです。そうすれば固まらなくなるというわけです。だからアレルギーの人がギ酸の多い家に住むとカユミが増していくわけなのです。こうした物質が生活空間を漂っているわけですから。

花粉症にならない方が危険

古い食堂に虫を捕まえる天井からぶら下がった殺虫剤がありますよね。あれが一番危険だといわれています。何であるかというと、有機リン系殺虫剤です。他にも、煙が部屋中にワーとなるものもありますよね。あれを使うと3ヶ月間ゴキブリもダニも入ってこないとして売られています。そういうメリットがあるにしても、小さな赤ちゃんがいる場合はそれによって起こるデメリットも踏まえておかなければなりません。あの手のものは殺虫成分が壁や家具、部屋の隅々にまでくっつくように接着成分が配合されているからです。赤ちゃんは床を舐めたりします。それはつまり殺虫成分も一緒に舐めてしまうことに他なりません。

過剰な清潔志向は化学薬剤への依存度を高めます。ゴキブリやダニがいても良く、またダニやゴキブリが悪いわけではないのです。アレルギーとか喘息の原因をダニのせいにするのは間違った解釈といわざるを得ません。

本当の問題はダニと化学物質が一緒になってしまうことにあるのです。ダニなんて昔からいるわけですから。花粉症もスギ花粉が悪いのではなくて花粉と化学物質が結合していることに問題があるのです。体の視点に立てば、そういう不純物を体内に入れたくないからこそクシャミをしたり涙を流したりしているわけです。だから花粉の時期に花粉症になるのは自然なことでもあるのです。それは体の防御反応なのですから、発症しない人の方が危ない可能性もある。多少ジュクジュクする季節ですので、症状があって良いのです。花粉と化学物質の相乗毒性、それが花粉症の正体です。花粉症になってマスクをする。でも売っているマスクのほとんどが抗菌加工されています。それを使えば花粉を入れない反面、今度は抗菌剤が入ってくることにもなる。薬剤処理をされていないマスクは探せば売られています。ちゃんと代わりがあるのですね。紙のものは使い捨てですから、そういう無駄遣いをしないで自分を防御してもらいたいと思います。

空間汚染が食材に?

これはドイツの有機農業の根幹が揺らいだと大問題になった記事です。結果的には農相が辞任するまでの騒ぎとなりました。経緯は、農薬や化学物質を受付けない体質の消費者が、自然食品店で「オーガニック」と表記された小麦粉を買った。ところが、今までにないくらいのものすごい発作に見舞われてしまった。そこで栽培方法に偽りがあったのではないかとさまざまな検査をし、土壌検査も実施した。そこでも一切の薬剤は検出されないにも関わらず、小麦粉からは複数の農薬が検出される。そこで政府がさらに細かく調べたところ、保管倉庫に問題があることが分かった。その倉庫はかつて農薬倉庫であったことが分かったのです。倉庫では30キロくらいの小麦粉を紙の袋に入れて積んでいたわけですが、壁や床にかつての農薬成分がしみ込んでいた。それが揮発して袋の中に入り込み、小麦粉から検出されたというわけです。こうして「有機空間認証」という動きが始まりました。

「有機空間認証」の意味は、空間に化学物質が漂っていればどんなに良い食べ物であっても意味がなくなってしまう、このことを意味しています。住環境や保管場所に化学物質が使われていればそれが入り込んでしまう。そうであるが故に、保管場所も認証の対象にしたというわけです。食べものからも空気からも化学物質を排除していかないと、せっかくの食材が台無しになってしまいかねません。例えば自然栽培のお米を炊いている矢先に、ゴキブリが出たので殺虫スプレーを撒く。その後、ご飯が炊き上がり炊飯ジャーのフタを開けた。するとその瞬間に有機リン系の殺虫剤がジャーの中に入っていく。調べてみれば、お米から有機リン系殺虫成分が検出されてしまう。だからどんなに食材を良くしても環境を変えない限り、それも半減してしまうというわけです。

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自然栽培の具体的方法論~土つくり編~

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農法にかかわらず、農家さんに、作物が育たない土はどのような土であるか尋ねると、次のような答えが返ってきます。

冷たい土
固い土
水持ち水はけが悪い土

冷たい・固いというのは、人為的に土に投入した肥料や資材、または土の自重に起因するものです。水持ち水はけは、土の構造によります。

その土はそもそも砂地なのか、粘土質なのか、火山灰が堆積した土なのかといったことになります。粘土質であれば当然水はけが悪い。一方、砂地であれば必要な水分も保てないということになります。

適地適作というように、その土地に敵した作物を選択することが第一ですが、土の構造も作物の生育に適した環境にしていく必要があるのですね。

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良い土とは「冷たい・固い・水持ち水はけが悪い」の逆で「温かい・やわらかい・ 水持ち水はけが良い」ということになります。

温かい・やわらかいという条件は、固め冷やす要素であり代謝を阻害しているモノの撤去を行うことで得ることができます。一方水持ち水はけは人為的に構造を変える必要があります。

水持ち水はけがともに良いというのは矛盾しているように思われるかもしれませんが、両立させることができます。

大雨の時は水が引き、日照りのときは水分を保っていられるという水分の調整能力がポイントです。そのような土を「団粒構造」といいます。土が細かな粒状になっており、そのひとつひとつが水を蓄えつつ、余分な水は粒の隙間から地中に抜けるのです。団粒構造を作ることは、自然栽培・有機栽培・一般栽培といった農法に関わらず重要なことです。

土はそもそも植物でできているわけですが、団粒構造化を進める上でも、植物を積極的に土に還していくことが基本的な作業になります。

その際に、過去の肥毒を土から取り除くことも同時に行います。その方法として基本になる考え方が強い根の持つ植物の利用です。麦や牧草類などの禾本科はこの役 割を果たしてくれ、肥毒の吸収を担当してもらいます。そして収穫後は、茎も根も土に還り新たな土となっていくのです。

ここで問題が生じます。

土がかなり固い場合は麦の根も歯がたたないこともあります。その際は、あらかじめその固い部分に手を入れ,事前に砕いておくことが必要です。このように土を大きくいじるときは冬至から立春の期間を避けることが望ましいといわれています。作業は一般に、サブソイラーや深耕ロータリーなどを活用します。

せっかく土中の不純物を吸い上げたのにまた土に返してしまっては意味がないので は?という素朴な疑問がわいてきますね。

この点は、刈り取った麦ワラなり稲ワラなりとしっかりと枯らすことで解決します 。

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土を作る上で肥毒の解決と団粒構造を築くプランをメリットとデメリットを勘案しながらすすめていくことがポイントです。

ただ、小麦や牧草類が絶対的なものということではありません。その地に適した作物を利用すべきです。日本中どこでも小麦を植えれば解決!ということではないという点をお忘れなく。

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どうしてますか? 予防接種

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こんにちは。

ナチュラル・ハーモニー スクール事務局の大橋です。

「お子さんの予防接種はどうされてますか?」

というご質問をいただくことが増えてきました。

2012年10月に起きた日本脳炎ワクチン接種した10歳男児の死亡事例。また、2013年3月に報道された子宮頸がんワクチンによる歩行不能になった中学生のニュース。痛ましいことが続く中、これまで当たり前のように受けていた予防接種についての関心が高まってきているように思います。

ちなみに、我が家は、家内とも相談し、予防接種は一切受けさせていませんし、おそらく今後も受けることはないと思います。でもそれは予防接種のワクチンについて詳しく調べ判断したというよりも、自然感染し免疫を獲得するほうが子どものためとの考えからです。ですので、予防接種がどんなものなのか詳しくありませんし、ご質問をいただいてもお答えできないことがしばしばで、いつも申し訳なく思っております。

みなさまはいかがでしょうか?

予防接種やそのワクチンについて熟知した上で受けるか受けないかの判断をされているという方もいらっしゃるかとは思いますが、「ちょっと自信ないわ」という方も少なくないと思います。

そこで今回は、予防接種についていろいろな側面から考えてみたいと思います。

予防接種ってなぁ~に?

まず、予防接種についての基本的なことがらから抑えていきたいと思います。予防接種は大きくふたつに分かれています。

法定接種と任意接種。 

法定接種は定期接種ともいいますね。

任意接種は、希望する人が受けるので有料です。
法定接種は、国が勧めているもので無料で受けられますね。

また、予防接種については地方自治体に委ねられている部分も多く、
法定接種ではないけれど県や市などが費用を負担してくれる
法定外予防接種というのもあります。

国が薦めている法定接種は「義務」というイメージをお持ちの方も少なくなと思いますが、そうではないのですね。

厚生労働省も「予防接種をしないことで不利益を被るようなことがあってはなりません」といっています。

ただ、現実的には、一部幼稚園などで予防接種をしてない子は入園させないというようなことがあるようです。

先日、予防接種について長年にわたり問題提起をされている『インフルエンザワクチンは打たないで』の著者 母里啓子(元国立公衆衛生院疫学部感染症室長 )さんにお話をお伺いしましたが、「最近は、予防接種を受けさせないとネグレクトとかいわれて児童相談所が出てきてしまうから困っちゃうわよね」と仰っていました。

ワクチンとは?

予防接種で使用する液体状の薬剤をワクチンといいますね。

ワクチンには2種類あります。生ワクチンと不活化ワクチン。

生ワクチンは読んで字のごとく生きたウイルスや細菌入りのもので、それを体内に入れて免疫を作ろうというものです。毒性を弱めたウイルスや細菌を用いるわけですが、体内で増殖するスピードは個人差があります。これは副反応の発生にも差がでるということです。

一方、不活化ワクチンはウイルスや細菌を殺し、毒性をなくしたものです。生ワクチンと違い体内で増殖することはありません。 時間が経つにつれ少しずつ免疫が減ってきてしまうので、一定期間経過したら追加接種する必要があるというのが生ワクチンとの違いです。

共通点は、薬事法上はどちらも「劇薬」ということです。また、ウイルスや細菌以外にもさまざまなものが使われています。どんなものが入っているのでしょう?

硫酸アンモニウム
ベータ・プロピオラクトン
ラテックス性のゴム
グルタミン酸ナトリウム(味の素)
アルミニウム
ホルムアルデヒド
微生物
ポリソルべート80
リン酸トリブチル
グルタルアルデヒド
ゼラチン
硫酸ゲンタマイシン
ポリミキシンB
水銀(保存料:チメロサール)
硫酸ネオマイシン
フェノール
などなど。

水銀が神経毒であることは、すでに十分知られてますね。グルタミン酸ナトリウムは、あの「味の素」と同じですね。このグルタミン酸ナトリウムは、代謝異常、発作、その他の神経障害をひきおこすことがわかっているそうです。

 

一方、はじめて目にするものも多いです。例えば「ポリソルべート80 」。どんな物質か調べてみると、「メスのネズミで不妊症、オスのネズミで睾丸の萎縮を引き起こすことがわかっている」との記述。ワクチンに入っている量は極微量でしょうけれども、進んで体内に入れるような物質でないことは確かなようです。

どうする?予防接種

さて、予防接種を受けるかどうか考えるとき、ポイントとなるのはどんな点でしょうか?

まず大事なことは、効くか効かないかという点ですね。

不思議なことに世の中には「効きません」といわれている
ワクチンの接種が行なわれている実態があります。

インフルエンザワクチンなどがそれに当てはまります。

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感染は防げない。鼻・のどといったウイルスの増殖する場所には血中の抗体はいかない。だから防げないということですね。

毎年シーズンになると「インフルエンザは風邪じゃない」というポスターが貼られたり、「新型」とよばれこれまでとは比較にならないくらい恐ろしいウイルスが流行するといういうような不安をあおるキャンペーンが行なわれます。

しかし、後になって「新型」は季節性のインフルエンザウイルスよりはるかに弱いものだったとか、インフルエンザで亡くなった方は、ワクチンを接種しているお年寄りばかりだったという報道がなされます。「インフルエンザもただの風邪です」という専門家も少なくありません。

また最近では、子宮頸がんを予防するワクチンも「効かない」という話をよく耳にします。
効かないばかりかとても危険だと警鐘を鳴らしているお医者さんもいらっしゃいます。

あるクリニックのホームページにはお医者さんからのこんなメッセージが書かれています。

「絶対に射ってはいけません。効きません。射たないからといって失うものは何もありません。一旦副反応が生じたら人生がめちゃめちゃになります。 」

子宮頸がんワクチンは、現在2種認可されています。そのひとつ「サーバリックス」は、2011年7月に接種した中学生の女の子がその3日後に死亡しています。

さらに、冒頭でも触れたことですが、杉並区のやはり女子中学生が接種後1年3ヶ月経ったいまでも歩行困難の状況にあるとの報道がありました。

予防接種の副反応により子どもたちが犠牲になってしまった非常に悲しいできごとです。

予防接種の副反応による健康被害、時に死に至ってしまうケースは以前からあります。仮に予防効果が見込まれても、接種することによる被害が接種しない場合の被害を上回るようでは必要性があるとは言えません。
アメリカのデータですが、ワクチンを接種した場合をしなかった場合の比較研究があります。

治療団体ジェネレーション・レスキューは、カリフォルニア州とオレゴン州で、子供を持つ親を対象に、ワクチン接種/未接種を比較する調査を行なった。対象となった子供の数は17,674名。結果は以下の通り。

・ワクチンを接種した子供のぜんそく罹患率‥120%増
・ワクチンを接種した男児のADHD罹患率‥317%増
・ワクチンを接種した男児の神経疾患罹患率‥185%増
・ワクチンを接種した男児の自閉症罹患率‥146%増

副反応ばかりか、他の疾患に罹る確率も上昇することがわかっています。病気を予防するはずのつもりが別の病気に罹っては本末転倒ですね。

つまり、予防効果はともかく、副反応などのことも踏まえ、「そもそも必要か?」 ということを考えなければならないということだと思うのです。

いくつか具体的な病気とその予防接種について、そうした視点でみていたいと思います。

予防接種と健康

法定接種のMRワクチン。Mは麻疹(はしか)、Rは風疹です。

厚生労働省による現行のワクチン接種スケジュールでは、1回目の接種は1歳の時に、2回目の接種は小学校入学前の1年の間に受けることになっています。

風疹は別名「3日はしか」。麻疹と似たような症状がでますが、3日ほどで治まるということですのでそれほど恐れるものではありません。一方、麻疹は、昔「命定め」と言われたほど死者が多かった病気です。

しかし、現代において、麻疹はそれほど怖い病気なのでしょうか?

終戦後すぐは、年間2万人が麻疹により命を落としていた時期がありました。
ひとつの病気で亡くなる人数としては凄まじいですね。
残念ながらこの時代にはまだ予防接種はありませんでした。

昭和30年代初頭には、年間の死亡者数は1,000人ほどになりました。
まだ予防接種はありません。

昭和50年初頭には年間100人ほどまで減りました。
まだ予防接種はありません。

その後、法定接種が始まり、2000年以降は年間の死者数は20人以下。半分は大人で、小児死者数は10人以下ということです。

食料不足や衛生状態の悪さが改善された結果というのが専門家の方々の見解です。

現在の日本において麻疹は怖い病気とはいえなくなってきているのですね。

麻疹については、別の問題もあります。昔は2歳未満が罹ることは極めて稀だった麻疹ですが、いまは生後数ヶ月の乳児もかかることがあるといいます。これは、ワクチンを接種した世代が母となり、自然感染による免疫をもっていないからだといいます。また、お母さんが強い自然免疫をもっていれば、生ワクチンは増殖できないので接種の効果はないそうです。

ワクチンの接種を中止すれば、感染者数は再び上昇するとは思います。しかし、予防接種をすることにより生まれてくる子どもたちの免疫が下がっていくことが続くその先にあるものも考えていかなければならないと思うのです。

もう一つ具体例をみてみましょう。

同じく法定接種の日本脳炎です。

日本脳炎は、蚊を媒介に感染する人畜共通の感染症ですね。

感染者の20%が死亡、治ったあとの知的障害20%、完治は50~60%とのことです。

ただ、大多数は症状の現われない不顕性感染です。

患者数は1975年ころから激減し、1998年には届出患者数は二人、死亡者はゼロです。幼児、とくに赤ちゃんは予防接種を受けていないのに1人も発病していません。

こちらも麻疹同様、食料事情と生活環境の向上が要因と言われています。

日本脳炎というと2012年10月に起きたできごとを忘れることができません。

岐阜県の10歳の男の子がワクチン接種後に死亡した事件です。

当日はまず妹さんが接種したそうです。なんともありませんでした。お兄ちゃんは注射をいやがり病院内を逃げ回っていたそうです。最終的には押さえつけられ注射を打たれ、その5分後に意識不明、2時間半後に死亡が確認されたとのことです。

他に服用していたものが禁忌処方だったとか、持病があったとの報道もあり、死亡との因果関係はわかりませんが、少なくてもその日病院に行ってワクチンを打つまでは元気にしていたわけですから、このような形で命が奪われてしまったのはあまりにも悲しい出来事です。

まずは知ること

予防接種をするかどうかは、私たち親の判断です。

そしてその判断は、ひとりひとり違って当然です。
また、ワクチンを巡っては、巨大な利権が横たわっているのも事実といわざるを得ない部分もありますので、誰のため?なんのため?という視点も忘れてはならないと思うのです。

事実、製薬会社は、ワクチンで何千億円も儲けている。そして、ワクチンにより発生した副作用と生涯残る病気の治療薬で、何兆円も儲けているといわれています。

誰かの意見を鵜呑みにするということではなく、自分でも調べ、迷ったときは見合わせて様子をみるということも大切だと思います。

私もこんなことを言っていますが、子どもがなにかに感染し高熱を出し、うわごとのように「苦しいよ」という場面を最初に経験したときにはドキドキでした。

でも、熱やせき、お腹を下すというよな症状は悪いことではなく、体の掃除と捉え見守るようにしています。病気による症状こそが健康へ最初の一歩というように。

これらはすべて自然栽培の野菜たちが教えてくれたことです。ウイルスや細菌が悪いのではなく、こちら側に解決しなければならない何かがあるという捉え方です。

その何かが解決されると、前よりも良い状態になるというのは経験として知っています。

対処療法に頼りそうになる気持を押さえることができるかどうかは、日々の食生活、生活環境のあり方次第です。

劇的に変化させることは無理でも、できるところから少しずつ自然栽培的ライフスタイルを取り入れることにより、予防接種についても不安に駆られるなかでの判断だけでなく、距離を置いて考えることができるかも知れませんね。

病気からも予防接種の被害からも子どもや赤ちゃんを守るためには、とにもかくにもまずは知ることだと思います。

今回は、「どうしてますか?予防接種」と題してお届けしました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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枯れる野菜と腐る野菜

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野菜は腐る。

これは常識ではありますが、事実でしょうか。

自然の野山を見渡せば、腐っている場所はまずありません。野山の植物は枯れてゆく。同じ植物でも冷蔵庫の奥に捨て置かれた野菜は腐っていく。この違いはなんでしょうか。

肥料を与えずに育てた自然栽培の野菜は、腐らずに枯れていくという話はすでにご存知かもしれませんね。

確かに、自然栽培のものは腐らない傾向があります。しかしながらすべてが腐らないかというえばそうではありません。

化学・有機を問わず、過去に大量の肥料を投入していきた場であれば、自然栽培にしたからといってすぐに腐らない作物ができるわけではありません。自然栽培に取り組んで年数の浅いものは腐敗するものも少なくないのです。逆に、肥料を使う栽培でも、肥料の量と質を見極めて上手に用いて栽培されたものであれば腐らないものもあ ります。腐らない野菜はどうなるのか。枯れていくのです。自然栽培のものでも他の栽培のものでも自然のバラ ンスが保たれているものであれば枯れていくのです。あるいは、ビンに詰めるなど特定の条件のもとであれば「 発酵」していくのです。

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腐敗と発酵、または枯れてゆくことの違いはなんでしょうか。腐敗も発酵も同じ現象だという方もいらっしゃい ます。しかし、私たちの五感は、腐敗と発酵はまったく別の現象だと認識しています。「食すべきものか否か」 という大変重要な違いです。

自然栽培の年数の浅い、腐敗してしまうかもしれないものはたとえ無肥料でも自然栽培とは呼べないか。ここは 意見が分かれるところですが、私たちは取り組みが始まったその年、つまり1年目から自然栽培として扱ってい ます。なぜならば、腐敗に向かうか発酵に向かうか見極めることは人間にはできないからです。また、同じ生産 者、同じ圃場でも作柄はことなるため画一したルールは作れないという理由もあります。それゆえに、販売する 際は、「自然栽培歴何年」といった表記をし、判断を消費者のみなさまに委ねています。

お客様の中には自然栽培歴の長いものを要望される方も多くいらっしゃいます。化学物質過敏症の方の中には、 自然栽培歴10年以上のものしか口にできないという方もいらっしゃいます。こうしたご事情のある方には優先 的にお届けしたいと思っています。

一方で、スタッフは自然栽培歴の浅い生産者のもの、とりわけ1年目のもの を選択することが多いです。生産者を支え自然栽培を普及するためです。1年目がなければ当然2年目を迎える ことはできません。今は自然栽培歴10年以上の生産者も数人いらっしゃいますが、皆スタート時は一年生です 。大事な時です。

お互いを思い、自然栽培を思い、時には厳しい要求や激しい議論もありますが、生産・消費・ 流通が三位一体となって取り組まなければ自然栽培を広めることはできません。みなさんもぜひ自然栽培に取り 組みはじめた若き生産者を応援してあげてくださいね。

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