自然栽培の具体的方法論~土つくり編~

Pocket

農法にかかわらず、農家さんに、作物が育たない土はどのような土であるか尋ねると、次のような答えが返ってきます。

冷たい土
固い土
水持ち水はけが悪い土

冷たい・固いというのは、人為的に土に投入した肥料や資材、または土の自重に起因するものです。水持ち水はけは、土の構造によります。

その土はそもそも砂地なのか、粘土質なのか、火山灰が堆積した土なのかといったことになります。粘土質であれば当然水はけが悪い。一方、砂地であれば必要な水分も保てないということになります。

適地適作というように、その土地に敵した作物を選択することが第一ですが、土の構造も作物の生育に適した環境にしていく必要があるのですね。

スクール_スライドDVD_02-26

良い土とは「冷たい・固い・水持ち水はけが悪い」の逆で「温かい・やわらかい・ 水持ち水はけが良い」ということになります。

温かい・やわらかいという条件は、固め冷やす要素であり代謝を阻害しているモノの撤去を行うことで得ることができます。一方水持ち水はけは人為的に構造を変える必要があります。

水持ち水はけがともに良いというのは矛盾しているように思われるかもしれませんが、両立させることができます。

大雨の時は水が引き、日照りのときは水分を保っていられるという水分の調整能力がポイントです。そのような土を「団粒構造」といいます。土が細かな粒状になっており、そのひとつひとつが水を蓄えつつ、余分な水は粒の隙間から地中に抜けるのです。団粒構造を作ることは、自然栽培・有機栽培・一般栽培といった農法に関わらず重要なことです。

土はそもそも植物でできているわけですが、団粒構造化を進める上でも、植物を積極的に土に還していくことが基本的な作業になります。

その際に、過去の肥毒を土から取り除くことも同時に行います。その方法として基本になる考え方が強い根の持つ植物の利用です。麦や牧草類などの禾本科はこの役 割を果たしてくれ、肥毒の吸収を担当してもらいます。そして収穫後は、茎も根も土に還り新たな土となっていくのです。

ここで問題が生じます。

土がかなり固い場合は麦の根も歯がたたないこともあります。その際は、あらかじめその固い部分に手を入れ,事前に砕いておくことが必要です。このように土を大きくいじるときは冬至から立春の期間を避けることが望ましいといわれています。作業は一般に、サブソイラーや深耕ロータリーなどを活用します。

せっかく土中の不純物を吸い上げたのにまた土に返してしまっては意味がないので は?という素朴な疑問がわいてきますね。

この点は、刈り取った麦ワラなり稲ワラなりとしっかりと枯らすことで解決します 。

スクール_スライドDVD_02-38

土を作る上で肥毒の解決と団粒構造を築くプランをメリットとデメリットを勘案しながらすすめていくことがポイントです。

ただ、小麦や牧草類が絶対的なものということではありません。その地に適した作物を利用すべきです。日本中どこでも小麦を植えれば解決!ということではないという点をお忘れなく。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です